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一般社団法人 江別青年会議所

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一般社団法人 江別青年会議所

はじめに

 

青年会議所が目指す「明るい豊かな社会」の実現を叶えるべく、先輩諸氏が1971年に江別青年会議所を設立してから、53年の月日が経過し、今年で54年を迎えます。江別青年会議所の設立時の創立宣言文には、「青年会議所運動の趣旨に賛同し、江別市の青年経済人の総意を結集して、地域社会の開発に寄与する者 創立総会の名に於いて 茲に江別青年会議所の創立を宣言する」と記載がされています。その宣言文の通り、江別青年会議所は設立以降、江別市を明るい豊かなまちとするべく、江別の子供たちに対して自分たちの住み暮らすまちのことを考えてもらう事業や江別のまちの魅力を発信する事業など、その時代の状況に応じて、地域社会の開発を行う運動を展開して来ました。昨今、現代を生きる人々には自分を自らの力で成長させる力が必要ですが、その中でも地域社会の開発に寄与する者には地域を牽引する人財となるべく、グローバル化や科学技術の進化、価値観の多様化など社会の変化速度を捉え、目的を持って成長へと向かい、自ら成長を作り出すことが求められています。
JCIミッションには、「青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する」とあり、青年会議所は多くの成長の機会を提供する団体です。その多くの成長の機会の中でも、地域社会の開発を行う運動というものは、今を生きる地域に住む人たちが何を求めているのか、その課題が解決した先には何があるのか、その解決策はどのような方法があるのかを青年の英知を結集して行う運動であり、決して個人の力だけで到達することができない運動です。そして、この運動には、私たちの地域に対する思いを人々に届けるという側面も持ち合わせています。

 

先輩諸氏が行ってきた地域社会の開発を行う運動が、この地域を住みやすく幸せを感じることができるまちを作り出し、またその先輩諸氏が江別のリーダーとなり地域を牽引することで、この江別という素晴らしいまちがあるのではないでしょうか。
今こそ地域社会の開発を行う運動を青年としての英知と勇気と情熱をもって真摯に向き合い実践をすることで、今ある素晴らしい江別が未来につながるものだと私は信じています。


【①協働の重要性】

 
地域社会の開発を行う運動というものは、私たち江別青年会議所のメンバーだけで取り組むべき問題ではなく、多くの地域のネットワークと共に取り組んでいかなくてはなりません。それは、私たちの運動が江別に住む人のために行う運動であって、その運動を最大限効果的に行うためには、江別に住む人の声に耳を傾け、その取り組むべき課題について専門にしている方の助言やその課題に対する多角的な視点でのアプローチが必須だからです。
江別青年会議所は長い歴史の中で、江別市民、企業、市内関係諸団体や行政機関のような多くの地域のネットワークと協働をすることで、地域社会の開発を行う運動を展開してきました。地域のネットワークとの協働のような、人との関わりや交流には、個々人では得ることができない、多くの成長の機会があります。それは、知識の多様性、個人の能力開発、そして、運動の最大化です。知識の多様性という点においては、人との交流を通じて様々な経験を持つ人が集まることで、1つの課題に対して多角的に捉えることができるようになり、革新的な解決策を生み出すことができます。個人の能力開発という点においては、人のアドバイスや指導を受けることにより視野を広げることができ、新たな知見を得ることができます。運動の最大化という点においては、地域の課題について関係する地域のネットワークとともに互いの視点において、深い洞察を交え、目的に向かってより団結した大きい力で運動を展開することができるようになります。
私たち江別青年会議所は多種多様な職業、生活環境の人種が集まっている団体であって、常日頃から協働という環境に身を置いています。しかし、社会が大きく変化し、江別の抱える課題が複雑化している現代において、私たちの展開する地域社会の開発を行う運動をより効果的に展開するには江別青年会議所メンバー以外の視座は間違いなく必要です。
私たち江別青年会議所のメンバーが率先して協働の輪を広げ、江別という地域が抱える課題を解決に導き、江別をより住みやすいまちにしよう。


【②江別の魅力の再調と発信】

 
江別という地域は幹線道路である国道12号線、道央と道北を結ぶ国道275号線、千歳市と小樽市を結ぶ国道337号線が通るほか、高速道路も江別東・江別西の2つのインターチェンジがあります。また、その充実した交通アクセスや宅地の取得のしやすさ、豊かな自然環境などから、14歳以下の転入超過数が全国20位以内と高く、多くの子育て世代に江別という地域が住みやすいまちとして選ばれています。さらに、江別はれんがの一大産地であり、市内でもれんが工場が操業しており、「江別のれんが」は北海道遺産にも認定されています。そして、江別の面積の10%を占める「道立自然公園野幌森林公園」は、世界的にも貴重な大面積の平地林として、多くの樹木や野鳥、動物、昆虫が生息している自然の宝庫です。
以上のことは江別に住む多くの人が知っている江別の魅力であり、それ以外にも多くの魅力が江別の長い歴史の中で構築されてきました。しかし、今あるこの素晴らしい環境を未来に残すために、今一度江別の魅力に関してしっかりと調査をし、それらを発信することが必要ではないでしょうか。例えば、地域に関する魅力の調査をすることによって、その地域固有の文化や伝統が判明し、身の回りにある地域の特色や特産品、風習、お祭りなどについてより深い認識を持つことができるようになります。そして、その魅力を様々な手法によって発信することで、地域経済の多様化や地域の新たな産業の育成、観光産業の振興などに多角的なアプローチを取り入れるなど、可能性の枠を広げることができます。
メンバー一人ひとりが江別の魅力について常に調査と発信を実践し、より多くの人へ江別の魅力を最大限に伝えることは、地域経済の活性化や交流人口の拡大、地域のアイデンティティの確立、地域間連携の促進など江別という地域における影響は多大なものであって、私たちが率先して取り組むべき課題です。


【③共感と広報】

 
私たち江別青年会議所が取り組む地域社会の開発を行う運動は江別に住む人たちのために行われるものであって、自分達だけのために行っているものではありません。したがって、その運動に対して、江別に住む人たちの共感が無くては、その運動は意味のないものになってしまいます。
共感とは相手の感情や思いに寄り添い、理解や共鳴を示すことです。
そして、共感を生み出すためには、伝えたい相手と共通の価値観や関心を持つことが重要であって、相手の立場や思考を理解することが必要不可欠です。また、非言語的コミュニケーションによって相手の感情や意図を読み取ることも大切です。
それに対し、広報とは、その団体のメッセージや価値を広く知らせるために行われる活動であって、団体のイメージの形成や信頼性、認知度の向上などの目的があります。広報活動は自分たちの存在を広く知らせ、地域においてより良好な関係を構築するための重要な手段だと言えます。
そして、この共感と広報を一体化し、共感される広報活動をするためには、私たち江別青年会議所の運動を一方的に漠然と伝えるのではなく、伝えたい人々のニーズを理解し、共感してもらうことができるアプローチが重要であって、そのためにはSNSやウェブサイト、イベントやメディアなど、目的に合った様々な手段を駆使して、情報を発信し、地域住民や関係者とコミュニケーションを取っていく必要があります。
価値観の多様性が進んでいる社会において、個々の人々が異なる信念や意見を持っているからこそ、共感を作り出す広報が必要であり、共感を生み出す運動を起こす必要があります。


【④会員拡大】

  
現在、全国的に青年会議所における会員数の減少が著しく、北海道においては、ここ10年で500名近くが減少しており、江別青年会議所においても私が入会した2016年は44名体制であったところ、本年は22名体制でのスタートとなります。
青年会議所という団体は20歳から40歳までの青年経済人で構成されているという特徴があり、市民や地域のために運動をするために、会員の拡大を継続的に行わなくては、いずれ組織が消滅をしてしまいます。逆に、会員の増加をすることが出来れば、地域に対する青年会議所運動の影響力を増大させ、地域の未来の可能性を広げることにもつながります。
私は地域により影響力を与える魅力的な運動を行い、その運動に共感をしてもらうことが一番の会員拡大につながると考えています。
多種多様な業種が集う組織として、この江別に住み暮らす青年世代との交流を通して、つながりをもち、当事者意識を芽生えさせ、地域を牽引するリーダーを生み出します。


 結びに

 
青年会議所の運動は、今までの自分の価値観の枠を少し大きくすることができる。自分個人の考えだけで完結するのではなく、多くの人の意見を聞いて、新たな可能性に触れてみてほしい。そこに成長がある。
 
青年会議所の運動は、今までの江別をより良いまちにすることができる。江別が抱える課題が解決されたとき、江別に住む人達は未来への希望を持つことができるようになる。そこに幸せがある。
 
私達青年会議所の運動は個人の成長を促し、地域の幸せを広げることができます。青年としての英知と勇気と情熱をもって、失敗を恐れず全身全霊で取り組んだその先に、江別の幸せを未来へ繋ぐことができるのです。

プロフィール

清水 崇史 Takashi Shimizu
 

入会年度

2016年

生年月日

1985年9月25日

勤務先

司法書士清水崇史事務所